旅行業務取扱管理者 ガイドブックス

旅行業法に基づく標準旅行業約款における「旅行相談契約」とは、旅行者が旅行の計画や手配に関する相談を旅行業者に依頼し、業者が専門的な知識や情報を提供する契約を指します。

これは旅行の実際の手配や実施を伴う「手配旅行契約」や「募集型企画旅行契約」とは異なり、あくまで情報提供や助言が中心となる点が特徴です。

契約が成立すると旅行者は所定の相談料を支払う義務が生じ、業者は誠実かつ的確に助言を行う義務を負います。

相談契約に基づく内容を踏まえて、旅行者が実際に手配を依頼する場合には、別途手配旅行契約等が必要になります。

また、相談契約では旅行の実施責任は業者に生じず、助言や情報提供の範囲に限られるため、責任範囲が明確に限定されている点も重要です。

旅行者にとっては、専門的なアドバイスを得て安心して旅行計画を立てられる仕組みといえます。

旅行業法に基づく標準旅行業約款における旅行相談契約とは、旅行者が旅行の計画、手配、その他旅行に関する助言や情報提供などの専門的な相談を旅行業者に依頼し、その報酬を支払う契約をいいます。この契約は、旅行の手配そのものを行う「手配旅行契約」とは異なり、あくまで旅行計画や実施に関する助言・情報提供などの知的サービスの提供を目的としています。業務の内容としては、①旅行の目的・時期・行程・運送・宿泊機関の選定などに関する助言、②見積書や旅行計画書の作成、③旅券・査証（ビザ）取得手続きの案内、④現地事情や安全情報の提供 ... 続き

標準旅行業約款（旅行相談契約の部）における契約の成立は、旅行業者が旅行者から旅行に関する相談や手配の依頼を受け、その業務を引き受ける旨を承諾したときに成立します。つまり、契約は「申込み」と「承諾」の意思表示が合致した時点で成立するもので、書面の交付や料金の支払いが前提ではなく、口頭や通信手段による合意でも有効です。旅行相談契約は、旅行業者が旅行計画の立案、運送・宿泊機関などに関する情報提供、手続きの代行などを行うことを目的とする契約であり、旅行者はその対価として相談料金を支払います。なお、旅行業者が相談内容 ... 続き

旅行業法に基づく標準旅行業約款において、旅行相談契約の締結拒否とは、旅行業者が一定の理由により旅行相談契約の申し込みを受け付けないことができる場合を指します。約款では、旅行業者は原則として旅行者の申し込みを受ける義務を負いませんが、正当な理由がある場合に限り契約の締結を拒否できます。主な拒否理由としては、①相談内容が旅行業務の範囲を超える場合、②過去の契約において旅行者が代金の未払いなど不適切な行為をした場合、③業務の遂行上著しく支障があると認められる場合などが挙げられます。また、暴力団関係者やその関係先な ... 続き

標準旅行業約款（旅行相談契約の部）における契約の解除は、旅行者または旅行業者のいずれからも行うことができます。まず、旅行者が解除する場合、旅行相談契約の途中であっても自由に契約を解除できます。ただし、その時点までに旅行業者が行った相談業務に対しては、既に発生した費用（通信費、調査費など）および相談料金を支払う義務があります。次に、旅行業者が解除する場合は、やむを得ない事由がある場合に限られます。たとえば、旅行者が必要な情報や資料を提供しないなど、契約の履行に支障がある場合には、旅行業者は契約を解除することが ... 続き

旅行業法に基づく標準旅行業約款における旅行相談契約とは、旅行の計画や手配に関する相談・助言を旅行業者が行う契約です。この契約において旅行業者は、依頼者に対し専門的知識と経験に基づいた適切な情報提供と助言を行う義務を負います。旅行業者の責任は、相談内容について誠実に対応し、合理的な注意をもって助言する義務（善管注意義務）に基づきます。つまり、提供した情報や助言が不適切であったり、誤った案内により依頼者が損害を被った場合には、旅行業者はその損害を賠償する責任を負います。ただし、旅行業者が通常求められる注意を尽く ... 続き