まず、旅程ごとの区間マイルをもとにマイレージ計算(MPM:Maximum Permitted Mileage)を行い、実際の飛行距離(TPM:Ticketed Point Mileage)が許容範囲内(通常MPMの+5%以内)であるか確認します。これを超えると超過料金(Mileage Surcharge)が発生します。
次に、各区間の運賃を積み上げて全体を評価し、HIPチェック(Higher Intermediate Point Check)を行います。これは、途中の経由地までの運賃が全区間の運賃より高くならないか確認する手続きで、不当な低運賃適用を防ぐための規定です。もし中間点の運賃が高い場合は、その高額運賃を全旅程に適用しなければなりません。
国際航空運賃におけるマイレージ計算(Mileage Calculation)とは、航空運賃を算出する際に、出発地から目的地までの距離を基準として運賃を計算する方法です。
国際線では、実際の飛行距離ではなく、IATA(国際航空運送協会)が定めた「運賃計算距離(Ticketed Point Mileage:TPM)」を使用します。TPMは都市間ごとに定められた標準距離で、IATA発行の「Mileage Manual」などで確認できます。
運賃計算上は、旅程全体のTPMを合計したものを「Total M ... 続き