旅行業務取扱管理者 ガイドブックス

国際航空運賃の特別運賃は割引を受けられる代わりに利用条件が細かく定められており、規則表や運賃表の理解が不可欠です。

まず規則表・運賃表*には、適用区間、対象旅客、シーズン区分、予約・発券期限、最低／最大滞在期間などが明記されます。シーズナリティとは運賃の季節区分で、L（ロー）、H（ハイ）、P（ピーク）などが設定され、繁忙期は高く、閑散期は安くなります。

W運賃・X運賃はPEX（前売割引）運賃の一種で、出発前一定期間までに予約・発券を完了する必要があります。予約・発券期限は通常、出発の14～45日前までなどと規定されます。

必要旅行日数は、例えば最低旅行期間（Minimum Stay）が「出発後日曜を1回跨ぐこと」などと定められ、日数計算には現地到着日を含みます。最大旅行期間（Maximum Stay）は3か月・1年などが一般的です。

特定便の加算は、混雑便や特定の時間帯に追加料金を課す規定で、航空会社が指定します。途中降機（Stopover）は24時間を超える滞在を指し、許容回数や追加料金の有無が特別運賃ごとに異なります。

このように特別運賃は、規則表に基づきシーズン・予約条件・滞在期間・途中降機規定を確認し、適用運賃を正しく計算することが重要です。

国際航空運賃の特別運賃における規則表と運賃表の見方について解説します。 特別運賃（Special Fare）は、通常運賃より割安で販売される代わりに、利用条件が厳格に定められています。これを確認する際に使用するのが規則表（Rule Table）と運賃表（Fare Table）です。 ■ 規則表（Rule Table） 規則表には、特別運賃を利用する際の**条件や制限事項**が詳しく記載されています。主な項目は以下の通りです。 * 適用期間・シーズナリティ（Seasonality）：出 ... 続き

特別運賃の計算手順と規則は、通常運賃よりも割引がある代わりに、利用条件が厳しく設定されている点が特徴です。以下に概要を示します。 ■ 計算手順 1. 運賃の選定 運賃表から、出発地・目的地間の特別運賃（PEX・IT運賃など）を選びます。運賃には季節区分（ロー・ハイ・ピーク）や航空会社指定があるため、それに該当するものを確認します。 2. 規則表の確認 運賃が適用できる条件を規則表（Rule Table）で確認します。ここには予約・発券期限、滞在日数、経由地、変更・取消の可否 ... 続き

特別運賃における小児・乳児運賃の計算は、国際航空運賃の中でも重要な基本項目です。 まず、年齢区分は次の通りです。 * 大人（ADT：Adult） … 満12歳以上 * 小児（CHD：Child） … 満2歳以上12歳未満 * 幼児（INF：Infant） … 満2歳未満 小児運賃は通常、同伴する大人運賃の75％または50％が適用されます（航空会社や運賃種別によって異なる）。たとえば、PEX運賃など特別割引運賃を利用する場合、小児運賃の設定があるときはその金額を適用し、設定がない場合は大 ... 続き

特別運賃の計算における規則確認の重要事項は、航空会社やIATAが定めた適用条件を満たしているかを判断するために不可欠です。特別運賃（Special Fare）は通常運賃より安価ですが、条件が厳格に設定されています。以下の項目を必ず確認します。 1. 適用期間（Seasonality） 　出発日や搭乗日によって運賃が異なるため、ローシーズン・ハイシーズン・ピークシーズンの区分を確認します。 2. 予約・発券期限（Advance Reservation & Ticketing） 　出 ... 続き