旅行業務取扱管理者 ガイドブックス

貸切バスの運賃・料金は国土交通省の告示に基づき、時間・キロ併用制運賃が採用されています。これは、走行距離に応じた「キロ制運賃」と、車両を占有する時間に応じた「時間制運賃」を合算して算出する方法です。計算の際、距離の端数は1km未満切り上げ、時間は30分未満切り上げとするのが原則です。

運賃には、繁忙期・閑散期などによる割増・割引制度があり、深夜早朝運行や冬期積雪地域運行では割増が適用されます。一方で、身体障害者割引や学生割引といった制度が設けられている場合もあります。

運賃以外に、各種料金として有料道路料金、駐車料金、フェリー代、乗務員宿泊費等は利用者負担となります。また、複数の乗務員を要する長距離運行では追加の人件費が加算されます。

さらに、乗客が車内で急病や怪我をした場合などに備え、バス会社は保険を通じて**医薬料（治療費等の補償）**に対応します。これは運送約款に基づき、事業者の責任範囲内で補填されます。

したがって、貸切バス料金は「時間＋距離」を基本に、割引・割増、実費経費、医薬料などを加味して総額が決まります。

貸切バスの時間・キロ併用制運賃とは、貸切バスの運賃を「運行時間」と「走行距離」の両方を基準として算出する制度で、国土交通省が定めた公示運賃制度に基づいています。 この運賃は、単に距離だけ、または時間だけで決まるのではなく、時間制運賃＋キロ制運賃を合計して求めます。 • 時間制運賃は、バスを使用する時間（出庫から帰庫まで）に対して算出され、バスが拘束される時間を基準に計算します。 • キロ制運賃は、実際に走行した距離（営業キロ）に応じて計算され、道路状況や運行経路によって異なります。 運賃の計 ... 続き

貸切バスの運賃・料金の基本知識では、運賃の種類とその適用基準を理解することが重要です。 貸切バスの運賃は、国土交通省の告示によって定められた「時間制運賃」と「キロ制運賃」を併用する“時間・キロ併用制”が原則です。つまり、走行距離と拘束時間の両方に基づいて運賃が算出されます。 • 時間制運賃：バスを貸し切る時間に応じて計算され、運転手の拘束時間を基準にします（通常、30分未満は切り上げ）。 • キロ制運賃：走行距離に応じて計算され、1km未満は切り上げで計算します。 この2つを合算したものが基 ... 続き

貸切バスの運賃における端数処理は、国土交通省が定める「一般貸切旅客自動車運送事業標準運送約款」および「運賃・料金制度」に基づいて行われます。 貸切バスの運賃は、時間制運賃とキロ制運賃を組み合わせて算出する「時間・キロ併用制運賃」が基本です。この計算の際に生じる距離や時間の端数は、以下のように処理します。 1. 距離（キロ）の端数処理 　営業距離を合計した際に1km未満の端数は切り上げます。たとえば、合計距離が152.3kmであれば153kmとして計算します。 2. 時間の端数処理 　運行時間の ... 続き

貸切バスの運賃計算は、国土交通省が定める「時間・キロ併用制運賃」に基づいて算出されます。これは、運行距離（キロ制）と運行時間（時間制）を組み合わせて計算する方式で、以下の手順で求めます。 ① 基本運賃の算出 　まず、出発地から到着地までの走行距離（営業キロ）と運行時間を算出します。運賃表には「キロ単価」と「時間単価」が定められており、 　運賃 ＝（走行距離 × キロ単価）＋（運行時間 × 時間単価） 　で求めます。端数処理は、距離は1km未満切り上げ、時間は30分未満切り上げです。 ② 運 ... 続き

貸切バスの運賃における割引制度は、国土交通省の定める「貸切バス運賃・料金制度」に基づき、一定の条件下で運賃を減額できる仕組みです。 運賃の基本は「時間制運賃」と「キロ制運賃」の時間・距離併用制ですが、これに対し、運行条件や利用目的によって割引が認められます。 主な割引には以下のようなものがあります。 1. 身体障害者割引・知的障害者割引・精神障害者割引 　身体障害者手帳などの交付を受けている人やその介助者が対象で、通常運賃の半額が適用されます。 2. 学生割引（学割） 　学校行事や修学旅 ... 続き

貸切バスの運賃・料金の基本知識として、料金は主に「運賃」と「料金」に区分され、それぞれの適用基準が国土交通省の告示により定められています。 ① 運賃（基本料金） 運賃は、バスを運行する距離と時間に基づいて算出されるもので、 「時間制運賃」と「キロ制運賃」を組み合わせた時間・キロ併用制が採用されています。 運賃は、営業所出発から帰着までの総走行キロ数と運行時間をもとに計算し、 端数は距離1km未満・時間30分未満をそれぞれ切り上げます。 ② 料金（付帯費用） 料金には、以下のよう ... 続き

貸切バスの料金計算は、国土交通省が定める「時間・キロ併用制運賃」を基準に算出されます。これは、バスの運行時間と走行距離の両方を考慮して計算する仕組みです。 ① 運賃の構成 運賃は「時間制運賃（貸切時間）」＋「キロ制運賃（走行距離）」で構成されます。 計算式： 運賃 ＝（時間単価 × 貸切時間）＋（距離単価 × 走行距離） ② 端数処理 ・走行距離：1km未満は切り上げ。 ・時間：30分未満は切り上げ。 したがって、実際よりわずかに多めに算定されます。 ③ 割増・割引 ・深夜早 ... 続き

貸切バスの違約料（キャンセル料）とは、利用者が契約後に運行を取り消した場合に、バス会社が受ける損害を補うために請求される費用です。これは「貸切バス運送約款」に基づき、取消の時期によって段階的に定められています。 基本的な違約料の基準は以下の通りです。 • 配車日の14日前まで … 無料 • 13日前～8日前 … 運賃および料金の20％ • 7日前～配車前日 … 運賃および料金の30％ • 配車当日 … 運賃および料金の50％ • 出発後または無連絡キャンセル … 運賃および料金の100％ ... 続き