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2 通過連絡運輸

通過連絡運輸(つうかれんらくうんゆ)とは、旅客がJR線と他の鉄道会社線(私鉄・第三セクターなど)を連続して乗車する場合に、通し運賃を計算して一枚の乗車券で利用できる制度です。これは、鉄道会社間で運賃精算の協定(連絡運輸契約)が結ばれている場合に適用されます。

通常、JR線と他社線を別々に乗車すると、それぞれの運賃を合算して支払う必要がありますが、通過連絡運輸では、両社の境界駅をまたいで通過する場合でも、区間全体の営業キロを通算して運賃を算出できる特例が認められます。

たとえば、JR線→私鉄線→JR線という経路を利用する場合、私鉄区間を「通過」として扱い、出発地から目的地までの距離を合算してJR運賃表で計算します。これにより、個別に切符を買うよりも運賃が安くなる場合があります。

ただし、すべての鉄道路線で通過連絡運輸が認められているわけではなく、国土交通省に届け出た連絡運輸区間に限られます。また、特急料金や指定席料金などはそれぞれの会社の規定が適用され、別途計算されます。

この制度は、旅行者の利便性向上と鉄道相互間の運行連携を目的とした、JR運賃計算上の重要な特例の一つです。
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1-1 料金の通算

新幹線では、複数の新幹線系統(例:東海道・山陽・九州新幹線)を連続して利用する場合に、特急料金を区間ごとに分けず、通算して計算できる特例が設けられています。これを「新幹線内乗り継ぎの料金通算」といいます。 たとえば、東京→新大阪→博多のように、東海道新幹線から山陽新幹線へ乗り継ぐ場合、両区間を通して一枚の特急券を発行すれば、東京~博多間の距離に基づいて特急料金を一括で計算します。区間ごとに分けて購入するよりも割安になります。 この特例は、①新幹線相互間を同一列車または正規な乗継列車で利用する場合 ... 続き
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1-2 「最速型」と「最速型以外」の新幹線の乗り継ぎ

新幹線には、「最速型」と「最速型以外」の種別があります。たとえば、東海道新幹線では「のぞみ」が最速型、これ以外の「ひかり」「こだま」などが最速型以外に該当します。JRでは、異なる新幹線列車を乗り継ぐ際に、特急料金の取扱いに特例が設けられています。 ■ 特例の概要 同一系統の新幹線(例:東海道・山陽新幹線)内で、「最速型」と「最速型以外」を同一路線上で連続して利用する場合、特急料金は通し計算ができます。つまり、「のぞみ」と「ひかり」を乗り継いでも、別々に特急券を購入する必要はなく、通算区間の特急料 ... 続き
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1-3 グランクラスを利用する場合

グランクラスとは、東北・北海道・北陸新幹線などで導入されている最上級座席クラスで、普通車・グリーン車より上位のサービスを提供する特別車両です。専用座席・車内サービス(飲料・軽食・アメニティなど)が含まれ、静粛性や快適性を重視した設計が特徴です。 運賃計算の原則として、グランクラスを利用する場合は次のような料金構成の特例が適用されます。 1. 基本運賃(普通運賃)は通常通り営業キロに基づいて計算します。 2. 特急料金は、列車の種別(新幹線・在来線)に応じて算出され、これに加えてグランクラス料金が別 ... 続き
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1-4 在来線の特急列車の乗り継ぎ

JRでは、在来線の特急列車を同一方向に連続して利用する場合に、特例として「特急料金の乗り継ぎ制度」が設けられています。これは、複数の特急列車を乗り継いでも、一定の条件を満たせば特急料金を通算して扱うことができる制度です。 主な条件は次のとおりです。 1. 同一の旅行行程内で連続乗車すること(途中下車や逆戻りは不可)。 2. 乗り継ぎ間の接続時間が概ね3時間以内であること(駅によっては異なる場合あり)。 3. 対象となる列車は、在来線の特急・急行列車に限られ、新幹線との乗り継ぎは原則対象外です(た ... 続き
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2 通過連絡運輸

通過連絡運輸(つうかれんらくうんゆ)とは、旅客がJR線と他の鉄道会社線(私鉄・第三セクターなど)を連続して乗車する場合に、通し運賃を計算して一枚の乗車券で利用できる制度です。これは、鉄道会社間で運賃精算の協定(連絡運輸契約)が結ばれている場合に適用されます。 通常、JR線と他社線を別々に乗車すると、それぞれの運賃を合算して支払う必要がありますが、通過連絡運輸では、両社の境界駅をまたいで通過する場合でも、区間全体の営業キロを通算して運賃を算出できる特例が認められます。 たとえば、JR線→私鉄線→J ... 続き