観光資源開発 ガイドブックス

メキシコシティにある国立人類学博物館（Museo Nacional de Antropología）は、メキシコ最大級の文化・歴史博物館で、先住民文明から現代の民族文化までを網羅する世界的な観光資源です。

広大な館内には、アステカ、マヤ、テオティワカン、サポテカなど主要文明の展示室が並び、精巧な石像、神殿彫刻、工芸品などが体系的に紹介されています。

特に人気を集めるのが、アステカ文明を象徴する太陽の石（アステカ・カレンダー）や、巨大なトラロク神の石像、マヤ文明のパカル王の石棺のレプリカなど、世界的にも貴重な遺物です。

展示は文明ごとに再現モデルや映像資料を用いることで理解しやすく、考古学と歴史を深く学べる構成になっています。

建築自体も見どころで、中庭に設けられた巨大な「傘」型のモニュメント（エル・パライソル）」から流れ落ちる水の演出は博物館の象徴です。

また、民族学エリアでは現在の先住民族の生活・衣装・工芸を紹介しており、メキシコ文化の多様性を体感できます。

学術性と観光性を兼ね備えた国立人類学博物館は、メキシコ旅行における必訪の文化スポットです。

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