観光資源開発 ガイドブックス

日本各地には歴史と風土に根差した伝統的工芸・民芸品が受け継がれています。

北海道ではアイヌ民族の木彫り熊や刺繍が代表的です。

東北では青森の津軽塗、岩手の南部鉄器、宮城の鳴子こけし、秋田の大館曲げわっぱなどが有名です。

関東では東京の江戸切子、栃木の日光彫、茨城の笠間焼が知られています。

中部では新潟の燕三条金物、石川の九谷焼や輪島塗、岐阜の美濃焼、静岡の駿河竹千筋細工などが伝統を誇ります。

関西では京都の西陣織や清水焼、大阪の堺刃物、滋賀の信楽焼が人気です。

中国地方では岡山の備前焼、広島の熊野筆、島根の石州和紙が伝統工芸品として名高いです。

四国では香川の丸亀うちわや讃岐漆器、愛媛の砥部焼が地域の象徴です。

九州では博多織、佐賀の有田焼、長崎の三川内焼、鹿児島の薩摩焼などが広く知られ、沖縄では琉球ガラスや紅型染めが独自の文化を伝えています。

これらは実用性と美術性を兼ね備え、地域の誇りとして今日も受け継がれています。