宿泊施設管理 ガイドブックス

福井県の永平寺は、曹洞宗の大本山として1244年に道元禅師によって開かれた日本有数の禅寺です。うっそうとした杉木立に囲まれた広大な境内には70余りの伽藍が立ち並び、静謐な雰囲気に包まれています。七堂伽藍を中心に、僧侶たちが今も厳しい修行を続けており、参拝者はその生活の一端に触れることができます。回廊や法堂、傘松閣（絵天井の間）などは拝観可能で、美しい建築と荘厳な空気を体感できます。また、座禅や写経体験のプログラムも用意されており、観光だけでなく心を整える時間を過ごせるのも魅力です。秋には紅葉、冬には雪景色と四季折々の自然も見どころで、特に雪に覆われた伽藍は幻想的な美しさを放ちます。参道周辺には精進料理を提供する食事処や土産物店があり、胡麻豆腐やごまどうふソフトなどが名物です。永平寺は福井市内からバスで約30分とアクセスも便利で、北陸観光の精神文化を体感できる代表的なスポットです。